京都美術文化賞

美術の創作活動を通じて京都府市民の精神文化向上に多大の功績があった人に対して「京都美術文化賞」を授与。

・対象分野
絵画(日本画・洋画・版画)、彫刻、工芸(染織・陶芸・漆芸・その他)
・賞  金
賞牌と賞金1人200万円、3人以内
・創  設
昭和63年5月
・選考委員
太田垣 實(美術評論家)
潮江 宏三(京都市立芸術大学名誉教授)
篠原 資明(京都大学名誉教授)
福永 治(京都国立近代美術館長)
冷泉 為人(公益財団法人 冷泉家時雨亭文庫理事長)
・選考方法
京都府・市、学識者、作家、芸術家、マスコミ関係者等の個人・団体から推薦のあった各分野の候補者の中から、選考委員の選考を経て決定。
・京都美術文化賞受賞者一覧
京都美術文化賞受賞者(2024年4月現在)

第37回京都美術文化賞受賞者 (敬称略)

猪熊 佳子(いのくま けいこ)

猪熊 佳子 (いのくま けいこ) 日本画

1958年京都府生まれ。1984年京都市立芸術大学大学院修了、買上賞受賞。全国の里山に取材し、静謐な森やそこに住む小さな生き物の命をモチーフに色鮮やかな透明感のある画風で描き出す。景色の描写にとどまらず、独自の筆致で奥行きある光や空気までも絵画表現として成立させ、自然の息吹と温かみを表現する。近年取り組む金箔やプラチナ箔を背景にする作品は独特の空気感を醸し出す。1999年日展文化庁買上げ、2003年日春展外務省買上げ、2017年祇園祭絵はがき一筆箋原画献筆。

展 覧 会
'84年「日本画三人展」(京都府立文化芸術会館、~'21年)、'91年「両洋の眼 現代の絵画展」(~'96年、'09年)、「第11回山種美術館賞展」(山種美術館/東京、'93年)、'92年「いのち賛歌 京都・日本画100人展」、「第2回菅楯彦大賞展」(倉吉博物館、'02年)、'98年「第1回NEXT展」(髙島屋/京都、~'07年)、'10年札幌芸術の森美術館開館20周年記念展「北方神獣」(札幌芸術の森美術館/北海道)、'13年個展(日本橋三越本店/東京、JR大阪三越伊勢丹/大阪、日本経済新聞社SPACE NIO/東京)、'14年個展(佐藤美術館/東京)、'15年琳派400年記念 現代作家200人による日本画・工芸展「京に生きる 琳派の美」(京都文化博物館、'16年日本橋髙島屋/東京)、'16年「創と造2016 現代日本 絵画・工芸展」、'18年個展(髙島屋/京都・東京・大阪・神奈川)、'20年個展(そごう/千葉・広島・横浜、池袋西武/東京)、'21年個展(三越本店/東京)など多数。
受   賞
'87年「青垣2001年日本画展」佳作賞、'90年「川端龍子賞展」優秀賞、'95年「第13回山種美術館賞展」優秀賞、'98年「第6回京都新聞日本画賞展」大賞('91年・'92年・'94年・'96年優秀賞)、第14回京都府文化賞奨励賞、'02年京都市芸術新人賞、'06年「第3回東山魁夷記念日経日本画大賞展」入賞、'10年日春展奨励賞、'18年日展特選('21年同、'23年京都市長賞)など。
代 表 作
「風の森」('19年)、「白い森」('22年)、「木霊」('24年)
「風の森」2019年
「白い森」2022年
「木霊」2024年
「煌めく水面-屋久島淀川」2024年
吉岡 俊直(よしおか としなお)

吉岡 俊直 (よしおか としなお) 版画

1972年京都府生まれ。1997年京都市立芸術大学大学院修了。在学当時よりコンピュータグラフィックスを使用した版画作品を制作する。ゴムシート、発泡ウレタン、プラスチックなど身近な素材とデジタルテクノロジーとが融合した作品を発表。表現メディアは平面、立体、映像と多肢にわたるが、一貫して「自然の形や振る舞いをデータとして抜き出す」というテーマで制作を続けている。1998年「Factry」(キリンプラザ大阪)、2006年「声VOICE」(ガレリアフォナルテ/愛知)、2022年「京都版画トリエンナーレ展」(京都市京セラ美術館)、いずれも想像を上回る素材感とスケールでインスタレーションを展開し、新たなデジタルとアナログの融合を作品で実現させている。2015年より京都市立芸術大学(美術科版画専攻)教員。

展 覧 会
'95年「JACA'95日本ビジュアル・アート展」(伊勢丹美術館/東京、他)、'97年「絵画の方向 '97」(大阪府立現代美術センター)、'98年「'98新鋭美術選抜展」(京都市美術館)、'00年「新鋭美術選抜展2000」(京都市美術館)、「大阪トリエンナーレ・コレクション展」(大阪府立現代美術センター)、'01年「VOCA展」(上野の森美術館/東京)、「モノの芸術・メディアのアート」(常葉美術館/静岡)、'04年「現代版画の潮流展」(町田市立国際版画美術館/東京、松本市美術館/長野)、'07年「水のかたち」(茨城県近代美術館)、'08年「MAXI GRAPHICA / Final Destinations」(京都市美術館)、'09年「アート&テクノロジー」(京都工芸繊維大学・美術工芸資料館)、'14年「拡張する地平」(53美術館/中国)、'19年「複眼と対称のノード」(京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA)、'22年「第3回京都版画トリエンナーレ2022」(京都市京セラ美術館)など多数。
受   賞
'95年「JACA '95日本ビジュアル・アート展」銀賞、「ソニー・デジタル・エンタテイメント・プログラム」最優秀作品賞、「京展」市長賞、'97年「クラコウ国際版画トリエンナーレ」審査員特別賞、'99年「第四回高知国際版画トリエンナーレ展」佳作賞、'06年名古屋市芸術奨励賞、'20年「第11回高知国際版画トリエンナーレ展」佳作賞、'22年「第8回NBCメッシュテックシルクスクリーン国際版画ビエンナーレ展」大賞、「第3回京都版画トリエンナーレ2022」大賞など。
代 表 作
「全身と指先」('21年)、「可塑性のある情景〈解放〉」('18年)、「可塑性のある情景〈理解〉」('17年)
「可塑性のある情景〈理解〉」2017年
撮影:上原徹
「可塑性のある情景〈解放〉」2018年
撮影:上原徹
「全身と指先」2021年
草間 喆雄(くさま てつお)

草間 喆雄 (くさま てつお) ファイバーアート

1946年愛媛県生まれ。'69年武蔵野美術大学卒業、京都川島織物勤務。'73年米国クランブルックアカデミーオブアート大学院修了。'65年代より海外で始まった新しい繊維造形(Fiber Art)の動きに影響を受け、70年代、米国に渡り新しいFiber Artを学ぶ。以来現在まで京都、岡山において繊維を使用した新しい作品を作り続けている。'75年州立ユタ大学助教授、'89年京都成安女子短期大学教授を歴任。'11年より岡山県立大学名誉教授。

展 覧 会
'77年「今日の造形〔織〕アメリカと日本展」(京都・東京国立近代美術館)、「第8回国際タペストリービエンナーレ展」(ローザンヌ州立美術館/スイス)、'87年「国際テキスタイルコンペテイション '87京都」(国立京都国際会館)、'95年「ジャパニーズスタジオクラフト」(ヴィクトリア&アルバート博物館/英国)、'11年「Fiber Futures: Japan's Textile Pioneers展」(Japan Society/米国)、'14年「The 8th International Fiber Art Biennale Exhibition」(中国)、'16年「革新の工芸 ―“伝統と前衛”、そして現代―展」(東京国立近代美術館工芸館/東京)など多数。
受   賞
'76年米国芸術基金(NEA)クラフトマンフェロウシップグラント、'89年芸術選奨文部大臣新人賞(美術部門)、'01年平成13年度文化庁派遣芸術家在外研修員(米国)、'12年「第7回国際ファイバーアートビエンナーレ展」銀賞(中国)、'13年マルセン文化賞、'15年岡山芸術文化賞グランプリ、'22年岡山県文化賞など。'
代 表 作
泉佐野総合文化センター設置作品・二重織('96年)、「Horizon」二重織('21年)岡山県立美術館蔵、 「Season's Mirage」コイリング技法('22年)
泉佐野総合文化センター設置作品
1996年、撮影:柄松稔
「Horizon」2021年
岡山県立美術館蔵
「Season's Mirage」2022年

第37回京都美術文化賞贈呈式

2024年5月27日、ウェスティン都ホテル京都において、第37回京都美術文化賞贈呈式を開催しました。

第37回京都美術文化賞贈呈式
左より 草間 喆雄氏、吉岡 俊直氏、猪熊 佳子氏

第36回京都美術文化賞受賞記念展終了

京都美術文化賞ポスター
内  容
第36回京都美術文化賞受賞者である北山善夫氏(絵画・彫刻)、岸映子氏(陶芸)、西山美なコ氏(現代美術)の受賞記念展を開催します。
特別展示「京都美術文化賞のあゆみ」と題して過去の受賞者9名(第13回~第15回)の所蔵作品も併せて展示いたします。

【特別展示】

第13回受賞者―堂本 元次 井上 隆雄 江里 佐代子

第14回受賞者―渡辺 恂三 木代 喜司 福本 繁樹

第15回受賞者―岩本 和夫 小林 陸一郎 栗木 達介

会  期
2024年1月19日(金)~1月28日(日) (1月22日(月)休館)